軍儀の再現 3 情報収集その2

こんにちは、人狼オンラインXをやってみたはいいが、処刑されたり食べられたりしているhajimeckです。

さて、軍儀ですが。
早速情報収集の続きをしたいと思います。
狐狐狸固(ココリコ)に入る前に、いくつか検証しておきたい箇所があるので、そこを先にやります。

まず、単行本23巻145Pのシーン。

 

gungi03_02_01_01

 

このコマは情報がたくさんあります。
まず駒の数ですが、手前の黒い駒は配置されている数が18個、右側の台に持ち駒と思しき駒が7個置いてあります。
また、対面の白い駒には、25個の駒が配置されています。両方とも駒は合計で25個です。

従って、駒は最大25個の可能性が高く、そのすべてを最初に配置せずに、
持ち駒として持っておくことができる可能性があります。
後の狐狐狸固(ココリコ)の場面で、蟻の王が「済みだ」と言っていることから、
これで初期配置は終了だと宣言する必要があることと、
相手の初期配置が終了しても、その後に自分が好きなだけ駒を配置できるルールであると考えられます。

ちなみに、黒い駒の内、字の表記があり、わかっているものについては以下の通り。

兵4
馬2
忍2
弓1
侍1
砲1
謀1
帥1

白い駒は、以下の通りです。

兵1
馬1
忍1
弓2
砲1
帥1

次に単行本23巻164Pのシーンです。

gungi03_02_01_04

 

「左辺から楽に崩せる展開だったはずが…」
「妙なツケの連打で一気に形勢が変わった」

と、ありますが、

ツケというのは、この駒の配置の描写を見る限り、
コムギの駒である白い駒が蟻の王の駒である黒い駒の上にいくつも乗っていることから、
相手の駒の上に自分の駒を乗せ、「取らずにツケておく」という意味でのツケかと考えられます。

そこからさらに、

●「4-5-1筒」
○「2-8-2砦」

と続き、単行本23巻165Pで

gungi03_02_01_05

「初期配置からまったく活路のなかった忍が、この一手で全盤を支配した」とあります。

この盤面を見てみると、忍が三段目に乗ると驚異的な動きや効果を発揮するようになるか、
または砦が忍や他の駒を強力に助ける効果を持つか、ということが考えられます。
砦という字の雰囲気から考えても、他の駒を助ける効果がある可能性は充分に考えられます。
もっとも、数十手先を読んでの考察である可能性もあるので、
安易にこの局面での駒の動きや効果に結びつけるのは危険なので、参考程度としておきます。

次に狐狐狸固(ココリコ)です。

まずは初期陣形の棋譜です。

●先手、蟻の王
○後手、コムギ

●9-9-1帥
gungi03_02_02

 

○1-5-1帥
gungi03_02_03

 

●7-9-1兵
gungi03_02_04

 

○2-3-1兵
gungi03_02_05

 

(中略の可能性あり)

 

●8-1-1忍
gungi03_02_06

 

○2-3-1砲
gungi03_02_07

 

●9-1-1砦
gungi03_02_08

 

(中略の可能性あり)

 

○2-7-2筒
gungi03_02_09

 

●7-1-2砦
gungi03_02_10
○1-6-2大将
gungi03_02_11
●9-1-3弓
gungi03_02_12
○3-2-2小将
gungi03_02_13
●済み宣言

初期陣形、狐狐狸固(ココリコ)はこんなところです。
先手の蟻の王の帥は右下9-9-1にいます。
「●9-1-3弓」としているので、二段目になにか別の駒があるはずです。つまり9-1には駒が三枚ある。
なので帥の周りには兵のみ。

これは帥を孤立させるという、将棋では考えられない手です。
玉の周りには守りの駒がいないと防御が成立しないからです。この配置は自殺行為です。
この陣形を再現するとすれば、将棋にない概念を入れる必要がありますね。

続いて、戦局が動き始めてから中中将(ナカチュウジョウ)と呼ばれる指し手までの棋譜です。
(このあたりになってくると原作の盤面が曖昧なので、画像は本当に参考程度です)

○1-9-3弓新
gungi03_02_14

●9-7-1忍新
gungi03_02_15

○2-9-1騎馬
gungi03_02_16

 

「槍三本と左辺の攻防で余の方が駒二枚失う」
「その代償で出来た其方の左翼の死角……!」
「玉砕覚悟でここから攻め寄ると思っているだろう」
「違うな!!」「ここだ!!」

中中将(ナカチュウジョウ)までの駆け引きとして明らかなのが、
七筋から九筋にかけてを起点とした攻防です。
ここの攻防を正攻法で攻め切るか受け切るか、
またはどこかのタイミングで他の筋とつなげて主戦場をシフトするか、
どのような動きの駒をどこに最初に配置しておくかの攻防が繰り広げられていると考えられます。

そして・・・

●5-5-1中将
gungi03_02_17

コムギの呼吸を乱す一手として、蟻の王が放った渾身の一撃、中中将(ナカチュウジョウ)です。
「盤中央からの攻防は無限」「槍三本に対して」と言っているところから、
中将は大駒級の動きをするのではないかと考えられます。
槍というのは、将棋では香車のことです。なので、軍儀でも香車に該当する駒があったとして、
その駒3つに対して対抗できるのは大駒ではないかと考えています。

軍儀で槍と表現する駒が香車と同じ動きをする駒だというのは何の根拠もありませんが、
少なくとも本物の槍が持つ特性から考えて、「射程が長く」、「前方に対して直線的な動きをする」駒である可能性が高いということは言えると思います。

しかしその蟻の王の渾身の一撃に対して、カウンターを放ったのがコムギの次の一手。

○9-2-1中将新
gungi03_02_18

この手のみで、蟻の王に対して「詰みだ」と言わせたほどの強力な返しの一手。
中将というのは使い方次第で相当強力な駒だということができると思います。

しかもその上位互換?で大将というのもいるみたいなので、
駒の強さを決めるのは慎重にしなければなりません。

とりあえず今回はここまでとします。

About hajimeck

ポケットアーツの企画担当   シミュレーションゲーム、オープンワールドのゲームが好き。 たまにオープンワールドをオープンソースと言い間違える。
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